ホルンを知る・学ぶ

ホルンとは
F管、B管以外って無いの?

F管とB管の違いについて、F管=B管の1番、3番、つまりB管の1番、3番を押さえると、F管になるという話をしました。

では、他の調は無いのでしょうか?

答えは、「全ての調が有る」となります。皆さんはホルンを始めたときに先輩や、先生から「B管で、ドは開放、レは1番2番(或いは3番)ミは2番・・・。って指で教えてもらった経験はないですか?

或いは、教本に運指表が載っていて、そこから楽譜に書いたって人も居るのでは?実は、私もその一人です。決して間違っていません。むしろじゃあどうやって習うんだって話になりますよね。しかし、この運指を理解するのに、この《〇管》という考え方は、ホルンを練習していく事を考えると、凄く重要な考えになります。その答えが、なぜB/Fのフルダブルがオーソドックスになっているかも理解が出来ます。

この教室では、ここでの理解をしやすくする為に、ドの音の事は、その管の主音(根音とも言います)と呼ぶことにします。つまりホルンはF調(inF)(ピアノはC調)の楽器ですので、F管での主音(Fの音)は五線譜の[ド]、B管の主音は五線譜の[ファ]とし、F管のドミソは、記譜でド、ミ、ソ。B管のドミソは、記譜のファ、ラ、ド、という風に、ホルンでの音名で読んでいきます。移調楽器ですから、その辺ややこしいですよね(笑)。でも、ここを押さえておかないと、私も色々な学校をレッスンしに行って分かったことですが、結構色んな読み方で教えてもらってい場合もあるようです。そこを考慮して、本ページでは記譜とは全て、inF の譜面として取り扱います。それから、ホルンは倍音楽器です。なので、開放ということは、管が一番短い状態のことを言います。ですので、指を一つでも押すと管が長くなることにより、少なくとも音が低くなると考えてください。

ここから、本題に入ります。管の短いB管の方から話を始めます。

その管でのドは実音で何の音かを考えてくださいね。
●B管の開放。0番とも書きます。(実音B音、記譜のファ)
B管の開放では、実音のドは記譜のB。ドミソは、譜面でファ、ラ、ド。これがB管です。(B管は、F管とB管の違いの所を参照)
●B管の2番を押す(実音A音、記譜のミ)2番を押すということは、開放より半音分長くなります。実音のドは記譜のAなので、ドミソは、譜面でミ、ソ#、シ、つまり全てB管より半音下がり、実音でA管となります。

左がB管、右が半音長いA管皆さんが普段吹いているB管の開放に、B管の2番管の長さ分、右のA管が長いことが分かっていただけますでしょうか?

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