武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーゾコース

昨年の9月、「武蔵野音大のヴィルトゥオーゾコース(通称ヴィル科)を受験したいので、レッスンをお願いします」と言って、高校三年の好青年?(笑) がやってきた。あどけない表情がまだ残った顔が、マスクで半分隠れていたが、その眼には星 飛雄馬のような燃える炎の様なものが、微塵も無かった。

普通のホルン専攻は知っていても、ヴィル科なるものは初めて聞いた名前で、先ずは丸山 勉先生に電話をして、詳細を教えていただいた。

割と最近に出来たシステムのようで、普通のホルン専攻の試験で、モーツアルトの3番を吹いて、それに合格してからの、ヴィル科の試験モーツアルトの4番の1,2楽章を吹くということ。他の楽器と一緒に試験をやるので、どうしてもホルンはミスが有ったりすると減点されてしまう傾向にある事など、脅しとも取れるぐらいのことを、あの優しい声で、半分笑いながらおっしゃっていた。

元々良く吹いていたので、普通のホルン科での合格は問題ないとしても、ヴィル科合格が目標なだけに、進め方とかも考えながらやはり焦らず、基礎を徹底的にやって行くこととして、年内は大体毎回4時間程のレッスンを色々話をしながらやって行った。勿論彼の眼には、炎のほの字もない。そういう時は、こちらも徹底抗戦だ、お茶菓子付きで、おもてなしをさせていただいた。

まあ心配は、大変ユニークな子で、時々何を吹いてるのか原型が無くなるくらいの大崩れで本人が笑い出すことも有った。

しかし、多分彼は、私を油断させておいて、心ではひそかに燃えていたのでしょう、見事武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーゾコースに合格した。

本当におめでとう。よく頑張った。

持ち前のユニークさで、益々、昇り龍、いや、鯉の滝登り、いや違う、飛ぶ鳥を落とす勢いで、いや、そんな勢いは来た時から無かった。

おッ、豚もおだてりゃ木に登る。これだ。まさにピッタリだ。

身体に気を付けて、思いっきり頑張ってこいよ。

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